所信表明/オノテツ

夕方6時に重役出勤。
とはいえ、日曜日の午後からはじめた仕事が今朝の9時までかかってしまったから、眠いのである。
今夜もまた朝帰りかと思われたが、思いのほか早く10時前には引き上げることができた。
これでどうやら6月の繁忙期の峠は越えたようだが、去年さんざん苦労させられた仕事が今年はまだ出てきていないので、若干の不安が残る。
7月の繁忙期とその仕事が重なると、たぶん目も当てられない状況になるだろう。


仕事が朝までかかることが多いから、ユーロのおいしい試合をことごとく見逃している。
サッカーファンのあいだでは、ワールドカップよりはるかに見ごたえのある試合が多いことで知られるが、ヨーロッパに限った大会だから気候や移動距離の面で選手への負担が少なく、実力を存分に発揮できるのだろう。
今大会はドイツが一番優勝に近いと思うのだが、個人的にはポルトガルを応援していた。
だから両者が決勝トーナメント一回戦でいきなり対戦することになったのは少々残念だったが、どうせ仕事で見れなかったからもうどうでもいい。
ドイツのサッカーは正直、見ていておもしろくも何ともないのだが、強いということだけはよくわかる。


一方、グループリーグの試合を見ていて「こりゃおもしろいチームだ」と思ったのはクロアチアとロシアだ。
これにトルコを加えた「辺境」3カ国の試合っぷりは、痛快というほかない。
特にロシアは監督がヒディングということもあり、まだまだ驚くようなことをやってくれると思う。
それにしても、あれほどスキだらけのサッカーを続けているオランダをいまだに優勝候補に挙げる人が多いのはなぜだろうか。
いい加減クライフの呪縛から逃れ、まったく別の発想でチームを根底から組み立てなおさないと、国際大会での優勝はなかなか遠いように思う。


てなぐあいに、スポーツの話になると途端にユーモアがなくなって非常によろしくないのだが、たしか4年前のユーロのときにも似たようなことを書いて反省した覚えがある。
このようにスポーツは健全なユーモア精神に反するものだから、オレが大統領だったらあらゆる競技を即刻中止にし、スタジアムをすべて巨大迷路に作りかえる所存だ。