なぜ「梅雨」かというと/オノテツ

いよいよ関東地方も梅雨入りしたそうだ。
6月といえば、たしかに世間的には梅雨のイメージだろうが、雨オトコのオレとしては雨が降ろうが振るまいが心の中はいつも雨模様なので、梅雨といわれてもいまいちピンとこない。
ウメがどうかしましたか?ってなもんである。


では、6月と聞いて真っ先に思い浮かべるものはというと、徹夜だ。
6月はひたすら徹夜仕事が続く月である。
昨日も朝から夕方まで仕事して、いったん家に帰って1時間ほど寝て、夜の10時から今朝まで仕事をしていた。
朝、皆さんが出勤するなかを家路につくというのは、何度やっても好きになれない。


なぜそんなにガツガツ働くのかというと、この時期は雨を降らす注文が多すぎて、雨オトコ業界はそれこそ雨ネコの手も借りたいくらいに忙しいのである。
そんな状態だから、どいつもこいつも汗水垂らして雨を降らせ続けていて、雨のなかに多少の塩味と酸味が混じることもままあるだろう。
おそらく昔の人はそれを舐め、梅干のような味だと思ったに違いない。
働き尽くめのオレとしてはいまいちピンとこない話だが、皆さんにはこの機会にぜひじっくりと味わってみてほしい。