痴呆系/コジマ

先日、マイミクのC氏とT氏と世間話をしていた時のこと。
山口県の話題になったのだが、その時マイミクC氏が
「そういえば、IKKOさんって山口の方の出なんでしょ?」
と言いだした。
何故、この男は突然オカマの話を始めるのだろう、そして何故「さん」付けで話すのか、といぶかしく思ったのだが、俺もIKKOさんについてはちょいと豆知識があるので
「そうだったんだ。でも、IKKOさんて高校は田川らしいよ。俺がイナカに帰った時によく行く飲み屋のマスターが、同級生だったってよ」
と話を続けたところ、二人とも凄く不審げな顔をしている。
よくよく聞いてみると、二人の知人に「イッコーさん」と言う人が居るそうで、その人が山口の出身だそうだ。
ああ成る程、そういう事だったのか、と深く納得したのだが、その後さらによくよく話を聞いてみると、それは「イッコーさん」の話ではなく、T君の嫁の「イクコさん」の話なのだった。

この場合、俺の耳がおかしいのでしょうか、それとも頭がおかしいのでしょうか。


最近自分のボケっぷりが恐ろしい。
加齢のせいだけでは無く、春になったからかもしれない。
どうも昔からこの時期は調子が悪いのである。

ここ最近、新バンド用に曲を作っているのだが、汲めども尽きぬ泉のようにリフがどんどん出来る。
中年になっても創作意欲が衰えないとは結構毛だらけじゃないか、と思われそうだがちょっと待って欲しい。
問題は、自分が全然信用できない事だ。
どういう事かというと、知らぬ間に盗作している可能性があるのである。
先日えらくカッコイイリフを思いついて、忘れないうちに録音しておこうと思ってリズムマシンをプログラムしてギターの音色まで決めて、さあ録音しようとしたところで愕然としたね、俺は。

「あっ、これ、ストーンズの『ジャンピングジャックフラッシュ』じゃん・・・・」

微妙にアクセントとか違うんだけど(『ジャンピングジャックフラッシュ』が「ちゃっちゃーん、ちゃららーちゃららーちゃらら」だったら、俺のは「じゃっじゃーちゃららちゃららちゃららちゃらら」だった。三連符がしつこいのが俺風味か)8割方ジャンピングジャックフラッシュ。
「カジノドライブ」とどっちがジャンピングジャックフラッシュかというと全体的には向こうのほうが相当ジャンピングジャックフラッシュなんだけど、ディテールだけ抽出すると俺の方がよりジャンピングジャックフラッシュ度がより高い。
なんかね、何処かのロック飲み屋かなんかで酔っぱらった時に一回聴いただけみたいな、そんな音楽を無意識のうちにパクってしまったのならまあしょうがないとも思えるのだが(いや、全然しょうがなくは無いんだけど、まあそういう事もあるかなと思う)、そういう超有名曲をパクって気づかないってどうよ、俺。

そう言う次第なので、俺がなにかトンチンカンな事を言っていたり、スタジオで得意げにロック・クラシックを弾き始めたりしても、そこに春の訪れを感じてください。