大人/コジマ

ちょっと用が有って、ブッチャー&ボンドヅのボーカルだったヒロナカと数年ぶりで会った。
ブッチャー&ボンドヅというのは、俺が20代の頃にやっていたバンドである(解散した訳では無いのだが、もう10年以上機能していないので過去形で話しても良いと思う)。



数年ぶりの再会だと言うのに、会うなり
「オマエ、髪ヤバくねえ?」
が第一声というのは如何なものか。
そう言う奴も、すっかり太っていた。
こういう時はお互い「貫禄が付いた」と婉曲な表現をするのが大人と言うものだと思うのだが、どうか。



しかし、気を使うのも善し悪しで、ちょっと前にこの日記で人の事を「人並みはすれた短小」だと決めつける失礼千万なスパムを紹介して「なんで知ってるんだ貴様」というボケをカマした後、日記を読んだ知人数名からやたらと「自分で見ると小さいような気がするもんだよ」とか「自分で思うほど人は気にしちゃ居ないぜ」等と慰められたのだが、アレもどうかと思うよ俺ぁ。
あのね、確かにデカくは無いけど別にそんなに気にしてねえからネタにしていたのに、そうやって慰められたら何だかしみじみ傷つくんですけど。
っつーか、もっと気にしろよオマエって話ですか?



髪の毛も、まあ自分でネタに出来る程度の気持ちではあるのだが(いや確かにうすくなってきてるし気にしてねえ訳じゃねえんだけどさ)、正面切ってハゲ呼ばわりも結構ムカつくものであることだよなあ。
じゃあどうしろと言うのか、と言われても上手く言えないのだが、そこら辺はフィーリングで何とかしようよ、もう皆大人なんだから。




そう言う訳で、立派な大人では無いが立派なオッサンになった我々は、同バンドベーシストで同じく立派なオッサンである豚野郎氏も呼び出して痛飲。



ヒロナカは今、京成押上線立石駅で美容室をやっており、当日もその近辺で飲んだのだが、いや結構良いね立石。
激シブの飲み屋が一杯有る。
駅前にスゲエシブいモツ焼き屋が有ったので、ジモティのヒロナカに「あそこに行きたい」とリクエストしたのだが、「いや、あそこイイんだけど昼から開けているから8時には閉まるんだよ」ってどんな街か推して知るべしだな立石。



翌日、数年ぶりに仕事をふってもらったデザイナー氏と打ち合わせ。
「いやー、ご無沙汰。暫く会わないうちに随分と貫禄がついたねー」
と言われる。
・・・うむ、これも、ムカつくとまでは言わんが微妙だ。



じゃあどうしろと言うのか、と言われても上手く言えないのだが、そこら辺はフィーリングで何とかしようよ、もう皆大人なんだから。