バンドの方向性/コジマ

新バンド「ギロチン工場」にボーカルが入って、7人全員そろっての初めてのリハ。
ボーカルのコイデ君はメンバー中一番ギターが上手いのだが、あえてボーカルのみでの起用。
ドラムのゆゆさんもテルミン奏者として大変評価が高いのだが、あえてドラマーとして起用。
或る意味、もの凄く贅沢なバンドと言えると思う。
例えるなら、フグとあん肝をカレーに入れてみました、的な。

楽曲はまだ4曲しかないのだが、「ストーンズにあこがれてバンドはじめました」とか「イングウェイ、レーサーXなど好む。ギター以外全部募集、テク重視。当方完全プロ志向」とかの明確な方向性を決めてはじめたバンドじゃないので(あえてジャンル分けすると「酔った勢い系」です)全曲ともテイストは全然違う。
だがしかし、全員で音出しをするとなんとなくカラーが定まってくるものである。

そのカラーが明確に出たのは、練習の後の飲みの二次会での事だった。
同じ街で、某バンドで海外へ長期巡業に出るR嬢の壮行会兼オノテツさんの誕生会をやっているらしい、と言う情報を聞きつけた我々は、一軒目の飲み屋で散々ビールと焼酎を入れた後に
滝川クリステルを出せ!」
等と意味不明のセリフを口々にわめきながら会場に乱入。
その後も、なごやかな宴をしていた彼らの隣に陣取って下品なシモネタを連発。
帰り際、お店の人に謝っている彼らを指さして大笑い。

例えるなら、マカロニウエスタンに出てくるソンブレロ被ったならず者の集団。
主人公が飲み屋で「ミルクを」とか頼んだら「ハハハ、ミルクだってよ!帰って母ちゃんのオッパイでもしゃぶってな、坊や」とか言って、その後すぐに撃ち殺される。
これが多分、我々の方向性って奴である。
現在、ライブ出演依頼受付中。
音のでかさと下品さと滝川クリステルを愛する気持ちだったら誰にも負けません(滝クリは特に俺が)。


それにしても、オノさんとRちゃんとその同席者、およびお店には悪いことをしたと思う。
本当にすまない。