諦め/オノテツ

地元の飲み会に参加した。
とはいえ、ほとんどがはじめて会う人たち。
昨日もはじめて会う人たちと一緒に飲んだが、オレは基本的にパーティーピーポーではないので、この手の飲み会が二日続くとなかなか新鮮に思える。
しばしば洋菓子を買うKというレストランが夏季限定でやっている羊肉のバーベキュー。
老舗のレストランでそんな出し物があるとは知らなかったが、メンバーの中にKで働いている女性がいて、通常よりずいぶん安く食べさせてくれたらしい。
昨日と同様、ビールとソフトドリンクを注文してチャンポンしつつ、焼けただれた肉の塊にかぶりつく。
その後、血とアブラにまみれた口を拭いつつ、Rというカッコつけたバーに移動して二次会。
ここでは酒を頼まず、ガトーショコラとエスプレッソを注文した。


以前は三叉神経痛が起こるたびに酒が飲めないことを悲嘆して、治りかけては無理して飲んでさらに悪化させていたが、今はもうそれほど酒を欲していないから、おかげで悪化させることもなく、そこそこの痛みで大事に至らずに済んでいる。
カラダを気遣っているわけではないし、もう一生分飲んだというわけでもないのだが、固執しなくなったというか、どうでもよくなったと言うべきか、飲めるときに飲めばいいやというオトナの考え方がようやくできるようになった。
ついでに、食べられるときに食べればいいや、とか、ウンコできるときにすればいいや、などと思えるようになると、オトナ度もさらにアップする。
息も吸えるときに吸えばいいや、となると、いよいよ最高ランクに到達する。
その先はいったい何が「いいや」になるのか、興味は尽きない。