久しぶりに舞踏を/コジマ
「なんか、ビアホールで舞踏やるらしいから観にいかねえか？」
という電話がT氏から有ったのは、土曜日のこと。
彼によるとA氏からの情報らしく、南北線王子神谷駅にあるビアホールで舞踏の公演があるらしい、との事。
ビールを飲みながらフラダンスとかポールダンスを眺めるならともかく、舞踏鑑賞か。
悪酔いしそうだが、そんな機会めったに無いだろうから二つ返事でokした。
俺と舞踏。
友人知人の中には結構舞踏グループに属していたり、ワークショップなどに通っていた人も多く、実はカンガワも某舞踏団体の公演に一回出演している。
そういう関係で、足繁くとまではいかないが、ある時期は結構な回数舞踏の公演に足を運んだものだ。
なのにオイラ、今持って恥ずかしながら舞踏の良さが全然わかりません。
出来の善し悪しもわからなければ、鑑賞のポイントも全然わからんのだ。
そういう訳で、「舞踏」鑑賞だけだったらちょいと食指が動かなかったかもしれないが「ビアホール」が絡むとなると話は別である。
夏ともなると、ビールを飲んでは小便ばかりしている一本の管と化す、それが俺である。
多分、ビールが無かったら死ぬと思う。
翌日曜日。
快晴とまではいかないが暑い。
暑いのは大嫌いだが、暑いとビールが美味くなるから今日のところは勘弁しておいてやる（誰をだ）。
今年初のビアホールに心踊らせながら、毎度の事ながら遅刻して王子神谷駅に到着すると、俺以外の出席者（言いだしっぺのA氏、誘いの電話を呉れたT氏、王子在住のM嬢）は全員すでにそろっていた。
詫びながら話の輪に加わったところ、とんでも無いことが判明。
「ビアホールで舞踏鑑賞」というのは勘違いで、公演名が「それでも七夕ビアホール」という名前らしい。
がーん。
まあ此処まで来たら「やっぱり行かない」とか言い出すのも何だし、終わったあとビール飲めばいいやと思い直し、会場に入ったのだが。
それにしても、最後にダンスらしきものを観たのって、５〜６年前に浅草でストリップ観て以来。
っていうか、あれは踊りを見に行った事になるのか？
いやいや、思っていたより全然面白いじゃないですか。
１時間弱の公演だったのだが、その間まったく退屈する事は無かった。
っていうか、何回も笑った。
ダンスってこんなに笑えるものなんだろうか。
なんか又チャンスが有ったら行ってみたいと思う。
誘ってくれたA氏に感謝。
