参政権を認められない人たち/コジマ

知人のブログからコピペさせて頂きました。

これ読んで、ちょっとベクトルずれるけど、俺は以前とある言論と表現の自由に関する集会で、言論と表現の自由について声高に論じていたある大学の憲法学者さんが「でも、ポルノは規制しなきゃ」みたいな事を言うので愕然とした事があったのを思い出しました。
「なんでですか?」と訊いたところ、「ポルノは女性差別だから」とか簡単に言うので、ああ、学者センセイってのはこんなもんなんだなあ、と思ってがっかりしたものです。
AV女優とか風俗嬢ってのは全員単なる性奴隷なんですか、センセイ。
セックス産業に従事する女性の主体性ってのは考えないんですかね。
下手に規制してもアンダーグラウンド化するだけで、それこそ女性がヤー公の食い物にされるだけなんだけどなあ。
竹中労が「ポルノは言論の自由の中の最も弱い部分」と言っていたのを思い出しましたよ、あのときは。
誰も守ってくれない。
だって、「賤しく」て「恥ずかしく」て「」低俗だから。

で、これからするのは風俗情報で働いている人間はそれだけでセクハラって事になるんですか?ってお話です。
風俗ってのは犯罪で、それに関わる仕事も全部犯罪って事なんですかね。
風俗関係者ってのは新しい不可触賎民らしいや。
公の場所で堂々と差別しても良いらしい。しかも代議士が。



以下コピペです。

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みなさんにお願い

 以下、読んでほしいのですが、東村山市議の薄井さんは、風俗記者だったことを理由に、辞職勧告申出書提出などの嫌がらせをうけたり、薄井さんを差別する新聞を撒かれたりしています。先日8日の市議会でも過去の仕事が問題にされ、悔しい思いをしています。それについて抗議しないと、本当に辞めさせられてしまうかもしれません。そこで、いろんな賛同団体とか賛同人と連名で抗議文を出して抗議したいと思っているのですが、賛成してくれますか?賛同団体と賛同人を増やしてこのことを幅広く訴えたいです。一番下に抗議文の文章を貼っておきますので読んでください。

もし賛同団体・賛同人になってくれる人は、
賛同団体名
Or
賛同人名(ペンネームでも可。所属や肩書きも一緒に書いておいてください)を、SWASH要友紀子までお送りください。
swash@kitty.jp
※一言、賛同メッセージを添えてもらえるとたいへんうれしいです。

第一次締め切りは、6月24日(日)までです。
月曜に矢野、朝木両議員に提出します。
25日(月)以降また二次募集を開始します。
提出の報告は、
http://swash.sakura.ne.jp/
で報告予定。

薄井さんのブログ
http://usuimasayoshi.blog98.fc2.com/

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東村山市民新聞」における薄井政美・東村山市議会議員に対する誹謗中傷と、朝木直子・同議員による薄井議員の辞職勧告申出書の内容についての抗議文

 風俗に対する偏見はまだまだ根強いものがありますが、私たちは風俗や風俗に関わる仕事をしている人たちが、「風俗」を理由に差別されるのはおかしいと考えています。それゆえ、先の統一地方選挙東村山市議会議員に当選した薄井政美議員が、過去の職歴・元マンゾクニュース記者を理由に、差別や誹謗中傷を受けていることに強く抗議し、すぐに差別を止めるよう要求します。

 薄井議員は東村山市議になる前まで、風俗情報誌であるマンゾクニュースで記者として働いていました。そのことについて、「東村山市民新聞」(http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/index.html)発行人の矢野穂積氏は、薄井議員がしていた風俗情報誌の仕事をセクハラ同様に位置づけ、それを理由に薄井議員の辞職を要求。風俗についてもまた、セクハラ類似行為を売り物にしているから消滅すべきだと言っています(http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page027.html
)。
 また、同新聞の編集長である東村山市議の朝木直子議員は5月25日、市長あてに、薄井市議の辞職勧告措置を求める文書を提出しました(http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page038.html
)。
 矢野議員、朝木議員による一連のこうした言動は、風俗や風俗に関わる仕事をしている人々を貶めるものです。風俗関連で働く人たちはセクハラを売り物にしていませんし、セクハラを許していません。それに何がセクハラ行為にあたるかは、矢野議員が勝手に決めて判断することではありません。
 朝木議員は、インターネット上で自ら探し出した過去の薄井議員のマンゾクニュース記者時代の動画について、朝木議員自身に対するセクハラだと言いますが、薄井議員が朝木議員に向けて情報発信したものではなく、風俗情報を知りたいと思う視聴者が自主的、主体的にアクセスして得られる情報なので、それを知りたくないと思う公衆に向けたものではありませんし、朝木議員が自分に対するセクハラだという論理はおかしいと思います。
 また、風俗に関連する仕事をしていた人が政治家になる資格がないというのは、職業差別であり、人権侵害です。私たちはむしろ、過去に風俗で働いていた人たちや風俗に関わる仕事をしていた人でも政治家になれる道やチャンスをつくっていくことが大事なのではないでしょうか。風俗の当事者や現場というのは、まだまだ支援や社会保障の行き届いていない領域です。そこから社会の問題、政治の問題へと発展させていく人がいなければ、風俗で起こる不幸を止めようとする人はないに等しいのです。
 そういう意味では、これまで薄井議員は記者として現場の声をメディアで伝える努力をしてきてくれた数少ない理解者なのです。薄井議員の記者としての仕事は、ただ風俗情報を伝えるだけではありませんでした。薄井議員は、内外タイムスでの連載や、マンゾクニュースの記事、市民集会などを通じて、人々に、HIV/STD予防、客のマナーについての呼びかけや、風俗嬢の人権問題(ストーカー被害や店の問題)、法的・社会的支援体制の必要性について訴え、風俗嬢の実態調査でもボランティアで協力してくれるなど、風俗で働いている女性たちの安全と健康、人権について、言葉だけでなく、労力を惜しまず動いてきてくれた人なのです。
 こうした薄井議員のこれまでの貢献は、風俗のユーザーだけでなく、私たちの風俗嬢の労働環境改善と人権問題への取り組みに一石を投じただけでなく、多くの風俗嬢の女性たちにエンパワメントをもたらしてくれました。
 矢野議員と朝木議員は、薄井議員の職歴と仕事の一面だけを取り上げて、セクハラで男女共同参画社会を阻害すると言っていますが、それによって、風俗嬢の社会進出や、政治進出が阻害されることについては全く問題意識がないと言わざるを得ませんし、薄井議員が風俗で働く女性たちの抱える問題にどう取り組んできた人なのかを全く知らずに批判しています。
 薄井議員は職歴についてブログで包み隠さずプロフィールをオープンにして当選しました。風俗情報誌を出す出版社で働いていたからといって議員を辞職しろというのは、職業差別以外の何ものでもありません。
 
 矢野議員と朝木議員の、薄井議員に対する言動によって、薄井議員だけでなく、風俗に関わる仕事をしている人たちや、性にまつわる仕事をしている人たちが怒り、傷つき、嫌な思いをしました。もうこれ以上、風俗を差別する言動を続けるのは止めてください。そして、東村山市長へ提出した薄井議員の辞職勧告申出書を取り下げてください。薄井議員の誹謗中傷活動をする時間があったら、もっと他の重要な課題に取り組んでもらいたいです。それが有権者や市民に対する役割と責任ではないでしょうか。

【賛同人】(6月21日現在)

松沢呉一(ライター)
神田敏晶(KandaNewsNetwork,Inc.代表取締役
吉村英二(消費者リポート編集長)
塚本まこと(AIDS Poster Project)
木下茅(ピープルズプラン研究所)
澁谷知美(東京経済大学専任教員)
武者小路公秀(反差別国際運動日本委員会理事長)
環さくら(会社経営・元AV女優)
麻姑仙女(TG活動家)
徳永信一(弁護士)
ランス(ライター/bolg『For Weekender』主宰)
坪内達昭
松田さおり(教員)
吉住亜矢(株式会社新評論
宮台真司首都大学東京教授)
金子慎一郎(AV男優)
郭金明(風俗情報誌記者)
富永さとる(美しい国/都民)
水谷和子(都民)
松田遊人(風俗ライター)
早川行雄(武蔵野在住)
坂本公佳(風俗嬢)
ひなぎく(ストリッパー)
福田能文
すずきゆい(風俗嬢/都民)
山田太雲
清末愛砂(大阪大学大学院教員)
ちさと(風俗評論同人誌サークル「世間様って何?」代表)
黄金咲ちひろ(心理カウンセラー)


【賛同メッセージ】

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風俗記者だったことで辞職勧告は、もっとも基本的な民主主義の原則に反します。たとえば学歴の詐称や、過去に事件を起して刑事処分になったことをだまっていたりすれば、それは辞職勧告の対象になりますが、過去に殺人を犯したとしても、刑期を終えていれば市民としての権利である選挙権と選挙される権利があります。
大変嘆かわしい民主主義の無理解という意味からも、賛同いたします。
武者小路公秀/反差別国際運動日本委員会理事長)

*****

 風俗記者・レポーターだったことをもって議員辞職すべき事由にあたるという矢野・朝木両氏の理由には全く賛同できません。社会から猥雑なものを一切「浄化」してしまおうとする全体主義ファシズムにつながる危険性を感じます。かかる浄化主義のもとで現実に抑圧されるのは、両氏が向き合ったことがないであろう、性風俗産業で働かざるを得ない女性たちです。自分が強者の立場にあることを自覚せずに弱者の立場を標榜する者による倫理道徳ふりまわしの論理ほど恐いものはありません。
 ネット上で情報発信すること自体の自由を、自らの価値観にあわないという理由で否定していることも、全体主義ファシズムとの親和性を表しています。たとえ、実定法が目的とする価値観と異なる価値観に基づく表現であっても、また、たとえ自分の価値観とは相反する価値観に基づく表現であっても、表現の自由は擁護しなければなりません。自分の価値観から見て不快だということをもって「ハラスメント」と称し、権力的介入の根拠となるという考え方は、表現の自由を完全に否定するものです。ネットの情報は見たくなければ自ら見に行かなければいいだけのことです。もし表現の自由を市民が自ら否定してしまえば、万が一やがて男女共同参画基本法(や条例)が廃止された場合、男女共同参画を主張する表現物はすべて墨塗りや焚書、上映禁止等の憂き目にあうことでしょう。そしてそれを批判する根拠は失われてしまいます。今回の矢野・朝木両氏の論理は、既に東京都で起こっているジェンダーフリー・バッシングの動きとそのメタ・レベルの思想体質において実は同一地平にあると言わざるを得ません。
 さらに朝木議員が、自ら議員の職にありながら、首長に対して議員である薄井氏への辞職につながる議会への介入を要請したことは、議会制の根幹を否定する暴挙です。議員の資格を剥奪することができるのは有権者及び議会だけであり、議会から監視される立場の首長の側による個々の議員の資格への介入は絶対に許してはなりません。わざわざかかる介入を首長に要請する行為に及ぶとは、朝木議員は議会制の本旨を理解できていないと言わざるを得ず、議員として不見識この上ないことです。この1点をもって、朝木議員自身が自ら議員を辞職するか、猛省すべきです。
 お母さんの死に関する疑惑の件では精神的に朝木さんを応援していましたが、議員としての資質に疑問を感じますし、「美しい国」のかけ声の中、かかる浄化主義体質に陥ってしまわれたとは極めて残念です。
(富永さとる/美しい国/都民)

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薄井市議への辞職勧告要求は、性風俗への賤業意識にもとづく差別主義であり、人権侵害そのもの。むしろ薄井市議への誹謗中傷や辞職勧告を要求する人々こそ、断罪されるべき。
(ランス/ライター/bolg『For Weekender』主宰)

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 議員が過去の職業により差別されるとは驚きです。職業選択の自由憲法(22条)に規定されているのですから、これに反して薄井市議への誹謗を続ける人々の憲法遵守意識を疑います。もしこの件で市長が辞職勧告を出すなどの事があれば、「憲法尊重養護の義務違反」(同99条)として「特別公務員の資格無し。」と判断されるべきです。薄井市議は選挙民によって選ばれています。この重みが分からない矢野、朝木両議員の選挙民軽視も問題にしなくてはなりません。
 この一連の差別運動は「中世の魔女裁判」を連想させます。言論を封殺する非民主的社会は一見、草の根運動的にやってくるように思います。今回はまさにそれでしょう。
 矢野、朝木両義員は辞職勧告申出書を直ちに撤回し、薄井議員に一連の差別行動を謝罪すべきです。
(水谷和子/都民)

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 邦訳の発売が遅れているが、フェミニストの法学者が書いた『ディフェンディング・ポルノグラフィ』で描かれているセクハラの拡大解釈による表現規制、人権侵害が日本でも遂に現実のものになってきたようだ。
 「東村山市民新聞」なるものがどんなものなのか私は寡聞にして知らないが、この発行人の名のもとに書かれているこの一文
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page027.html
を見ていただきたい。これが新聞社の書く文章だろうか。
 さらには、この杜撰で稚拙なセクハラの定義にさえまったく当てはまらない事例を「セクハラだ」と騒ぎ立て、議員辞職を求めるのが現役の議員だと聞いてと震撼しないではいられない。
http://www.geocities.jp/higashimurayamasiminsinbun/page038.html
 人権意識が希薄で、表現の自由の重要性を認識できていない輩が、野放図に拡大された「セクハラ」という武器を手に入れた時に、どれほど自分勝手に振り回し、自分の気に入らない他者を攻撃する道具として利用するのかを知るには格好の例だろう。差別者どもにとっても、「セクハラ」はとても便利な武器なのだ。
人権だのなんだのを安易に口にする人々の本質を見事に炙り出すという意味でも便利な道具ってことだが、とても笑って済ませられる笑い話ではない。
「地方議会なんてものはこんなもの」と諦めてはならない。東村山市民の皆さん、いったいどちらが議員として不適格なのか、ぜひとも見極めていただきたい。
松沢呉一/ライター)

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 矢野ほづみ議員、朝木直子議員による薄井議員への誹謗中傷、及び辞職勧告申し出に対し、抗議を申し上げます。
 わたくしは、同じ女性として、性産業で働く女性を侮蔑する表現をためらいなく使用する両議員こそがその議員としての資質を問われるべきだと考えます。
 矢野氏が発行する「東村山新聞」は、性産業を卑見し、その多くの形容表現は性産業に関与する男性ばかりでなく、風俗嬢に対する中傷表現に満ちています。
 ご自身が性産業を忌み嫌うのはわたくしの意見するところではありませんが、「東村山新聞」では、薄井議員の前歴、ウェブ上での発言を拾って「ハラスメント」ととらえ、女性の権利侵害と書かれております。しかし、わたくしは両議員が女性の人権を盾にする資格を有しているとは思えません。
 風俗で働き、実際にサービスを提供している女性が、今現在どのような脆弱性に晒されているかご存知でしょうか。また、ほかの労働者と同じように、労働に対して勤勉と自負をもつことに最低限の想像力は働かないのでしょうか。
 「東村山新聞」を読む限り、わたくしは両議員の暴力的な職業貴賎意識に驚かざるを得ませんでした。また、このような発言をする方が市議員としてどのような政治理念をお持ちなのか恐ろしくてなりません。
 風俗という領域に生きる人間へ向けられている排他主義こそ人権侵害ではないでしょうか。

 「セクハラ類似行為」を売り物にすること(職業も)はいずれ規制対象となって消滅する以外にないはず」
 というコメントがありますが(「薄井セクハラ問題」と市議としての不適格性)、これは「浄化」思想です。お聞きしたいのは、規制をかけていわゆる「市民」の可視領域から風俗業界が消滅すれば、よりよい社会が実現するのでしょうか。
 では、労働の場を奪われた風俗嬢はどこにゆくのですか。
 シングルマザーの風俗嬢や、家の事情で風俗嬢になった女性も多くいます。もちろん彼女たちは自身の選択で風俗の仕事に就いていますが、選択肢が少なかった事実があります。政治家として、かかる排斥をお考えでしたら、どのような保障案をお持ちなのかお尋ねしたいところです。
 風俗嬢や、風俗産業に関わる人間もまた「市民」であることをお忘れにならないよう願いたく思います。

 また、「あなたが出没する先々で「差別とセクハラのマンゾクTVの××」と後ろ指を差され続けるのは必定でしょう。」
 というコメントには悲しくなるばかりです。
 市議たる人物が、前歴によるスティグマ、レッテル貼りをウェブ上に流す行為は、それだけでも市議としての資質が問われることであります。
(すずき ゆい/風俗嬢・都民)