アンニュイな午後2、だったはずが…/オノテツ

15時就寝、20時起床。
今日もまた、仕事から解放されたのが昼間の1時半。
でも昨晩のスタートがやや遅めだったから、昨日ほど疲れは感じない。
夕方には歯医者の予約を入れていたのだが、これがまた午後4時というハンパな時間。
眠ったらもう起きたくないし、それまで寝ずに待つのはシンドイ。
いっそキャンセルしようかとも思ったが、本来なら先週行くはずだったところを、急な仕事が入ったために延期してもらい、その結果が今日だったのである。
再び延期してもらうのも何だか申し訳ない。
申し訳ないから、やっぱりキャンセルすることにした。
歯医者もそろそろオレの申し訳なさげな声を聴きたい頃だろう。


これで今日はゆっくり眠れる。
ひとまず明日の夜まで用事もない。
と思って気合を入れて寝ると、思いのほか早くに目が覚めてガッカリすることがある。
案の定、起きたらまだ8時でガッカリさせられた。


モッタイナイからもう一度寝ようと思っていたら、そのときちょうどケータイがビービー鳴った。
仕事先からの電話で、明日の朝一番に来てほしいとのことである。
モッタイナイ気分は山々だけど、こうなると眠るのを後回しにして時間の調節をしなければならない。
そこで寝る代わりに、貯めてあった原稿の山に手をつけることにした。
ところがこれが長編のファンタジー小説で、読んでいるとたちまち眠くなるから始末が悪い。
ボーっとしながらページをめくっては、話の筋を見失い元に戻る。
その繰り返しである。
3歩進んで2歩さがるならまだしも、時には2歩しか進んでいないのに3歩もさがる。
そうこうしているうちに、時間だけがどんどん進んでいく。
結局大して読み進むこともできず、ストーリーもよく理解できないままに切り上げ、3時過ぎに眠りについた。
おかげで眠気だけは進行していたようで、夜の8時に起きたばかりだというのによく眠れた。