カエルとハエ/コジマ

実は、今我が家に居る動物は、俺とウサギだけではない。
カエルも三匹飼っている。
トウキョウダルマガエル1匹と、アマガエルが2匹。

ダルマガエルは、ある朝玄関を開けたら居た。珍しいので捕獲。
最初はトノサマガエルかと思っていたが、後に関東平野に居るのはほとんどが近縁種のトウキョウダルマガエルらしいと知った。

アマガエルは、1匹は庭でミミズを掘っていたらカタワのカエル(後ろ足は1本無い)が居たので、珍しいので捕獲。もう1匹は何故か仕事部屋に居た奴を捕まえた。

3匹とも、すぐに放すつもりだったのだが、急に寒くなったのでタイミングを逸してしまった。
ウェブなどでカエルの飼い方を調べた所、飼育下では冬眠させるのは難しいそうだ。と言うか、自然状態でも冬眠中の事故で、3割が帰らぬカエルとなってしまっているというデータも有るらしい。
そういう訳で、うまくいくかどうかわからないがフィルムヒーターを買っていて越冬させる事にした。
今のところ元気だが、厳寒期にはどうなるのかちょっと心配でもある。

餌には、最初は外で小さな昆虫類を捕まえていたのだが、秋も深まるにつれ外に虫の姿を見なくなってきたので、最近では釣具屋で買っていたサシ(ハエの幼虫、すなわちウジ虫である)を羽化させてハエにしたものを与えている。
最初はサシをそのまま与えていたのだが、あれは冷蔵庫に入れておかないとすぐにサナギになってしまう。ぼんやりしていて外に出しっぱなしにしていたのが勝手にハエに成長していた(というか放っておくとそうなってしまうのが自然の摂理ではある)のだが、ハエの方がカエル的には嬉しいようだ。結果オーライ。
予測はつくと思うが、ハエは一旦逃がしてしまうと文字通り五月蠅くて閉口させられる。これを逃がさないようにカエルに与えるにはちょっとしたコツがあるのだ。
まず、サシを密閉できる容器に入れたまま羽化させる。それを容器ごと冷蔵庫に入れるとハエは寒さでほぼ仮死状態になってしまうので容易に捕まえられるようになる、それを指やピンセットなどでつまんでカエルの水槽に入れる訳だ。
尚、水槽は密閉できるものじゃないと駄目だ。ハエが逃げ出したら大変面倒くさい事になるからだ。

そういう訳で、今我が家の冷蔵庫には、人間の食べ物を入れた奴の他に、大変不快で面倒くさいものが入ったジップロックが入っている。知らないで開ける人が居たら面白かろうと思うが、その後が大変だろうなあとも思う。

「ウジは美味い」という話も聞いているのだが、さすがにまだアレを食べる勇気はない。