テール・スープ録音/仕事/「累犯障害者

9月頭から遠出することが多かったのだが、今後暫くその様な楽しげな予定無し。


仕事と平行して、テール・スープのラストアルバム、の様な物の録音再開。
ライブまで一月切ったし。
そういえば、ライブの詳細が決まりつつあるのでおしらせします。


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10/21(土曜)テール・スープ企画


於 高円寺ペンギンハウス


18:00開場 18:30開演


チャージ1600円(1ドリンク目はカンガワさんのお父さんのおごり)


出演:
JON(犬)
ジョンアンドパンチ
日比谷カタン
わがままな月
金色夜叉
遅れてきた青年
テール・スープ


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なんと7組出演。
大丈夫か?w


ドリンク付き、と書けばいいのかもしれないが、あえて「1杯目はカンガワさんのお父さんのおごり」にしてみた。
じつは、先日初盆で帰省した折り、彼女の父上に「東京でお世話になった人たちと食事でもして頂きたい」とお金を預かってきたのだ。正直気が重かった。だって、6月に一度やっているし、あれにしたところでやるにあたっては結構精神力が必要だったからだ。
だから、ライブのドリンクをご来場の皆さんに1杯ずつおごらせて貰う、という事で消化したいと思う。
「お世話になった人たち」には間違い無いしね。

それにしても、テール・スープ生誕の地であるペンギンハウスでテール・スープ名義での最後の企画をやるというのも何かの因縁っぽいな。

仕事と録音の合間に、山本譲司の「累犯障害者」を読む。
山本は元民主党の代議士。
秘書給与を不正に流用した罪で実刑判決を受けた。
服役中に障害を持つ受刑者が一般刑務所に服役している事を知り衝撃を受け、出所後は国政から遠ざかりホームヘルパーをしているらしい。
この本は、知的、精神、肢体障害を持っていたり、または老人性痴呆症の受刑者について書かれたものだ。
まだ序章しか読めていないのだが、しかしその部分だけでも相当重い。
拳の堅い一冊。
「国会の場で論じてきた福祉は、実に皮相的なものでしか無かった」
「刑務所の一部が福祉施設の代替施設と化してしまっている」


次の首相はアベに決まったらしい。
正直、靖国なんかどーでもいいから、自立支援法をもう一度見直して欲しいと思う。


別のインタビューでの発言もちょっと長いけど引用したい。


『矯正統計年報によると、現在、年間3万人くらい新たな受刑者が入ってきていますが、そのうち4人に1人が知的障害者と認定されるIQ70以下の人達です。
黒羽刑務所寮内工場には、私と同じ詐欺罪で服役している人が多かった。が、私のような狡猾な犯罪ではなく、無賃乗車や無銭飲食といった軽微な犯罪がほとんどです。
刑法39条によって「心神喪失者は罰せられない」という誤った考えが流布していますが、実はそれは極めて稀有な例です。
心神耗弱状態の障害者もどんどん実刑判決を受けています。
皮肉っぽく言えば、ある意味、司法の場では一般社会よりもずっとノーマライゼーションの考えが進んでいるんです。
 厳罰化を求める世の中の声に後押しされ、そうなっているのかもしれません。
バブル経済崩壊以降、犯罪が激増しているといわれていますが、実は検挙人数そのものは横ばい状態で、増えているのは送検人数なんです。
そんな中、障害者は健常者よりも執行猶予がつく率が低く、自転車泥棒やパンを万引きしたぐらいで実刑になって刑務所に入ってきているんです。
ここで誤解のないように言っておきますが、障害者の特質として彼らが犯罪をおかしやすいという因果関係は決してありません。
これは健常者もそうですが、罪を犯した人というのは、貧困だとか家庭環境だとか、いろんな悪条件がたまたま重なることで、不幸にも犯罪に結びついてしまうケースが多いんです。
よって障害者の場合、より劣悪な生活環境におかれることが多い。
そのことを証明しているようなものではないでしょうか。
さらに言うと、司法の場が障害者を「執行猶予をつけ社会の中で暮らさせるより、刑務所にぶち込んでおけ」と考えている節がある。
障害者に対する偏見と差別ですね。
ただ、裁判の過程で、彼らは、公には障害者として認められていませんから、医療刑務所ではなく、一般刑務所に服役することになるわけです。』



先日東京新聞でこの本の事を知り、ネットで山本の事を色々調べたのだが、仮釈が決まっていたのに辻本清美(同じ罪で告訴されたが、こちらは執行猶予が付いている)が「山本はパクった秘書給与でヅラを買った」とかデタラメ言ったせいで報道陣が刑務所に殺到、混乱を恐れた刑務所側が仮釈取り消したりしてついてない事この上ないw