夏の終わり/コジマ

18切符が使えるのは良いことだが、やっぱり夏はキライだ。
ことに終わり頃が最悪だ。
この時期は強烈に死を連想させると思うのだけれど、世間の人々はそうは感じないのだろうか。
 
せっかく旅でリフレッシュしてきたのに、帰ってくるなりスパムの削除でうんざりし、週末は仕事でうんざり。
  
日曜は同人誌「もぐさ」主催のパーティーでちょい持ち直し。
午前中、スタートとおぼしき時刻に行ってみるとまだ仕込み中だったので少し手伝った。
風船を膨らませて天井からつり下げる。ひたすら風船を膨らませて、頬の奥が痛くなって口の中がゴムの味でバカになった。
「もぐさ」スタッフはレゲエ/ダブ好きが多く、風船もラスタカラーをイメージした赤/黄色/緑をチョイスしたつもりなのだろうが、買ってきてある風船の赤はもうちょっとオレンジに近くあるべきなのにピンクっぽく、黄色はもっと濃い色であるべきなのに白っぽく、緑も少々青みがかった色の風船だったので、なんとなく創価学会っぽい感じになってしまう。
それを天井からつり下げると、さながら学会青年部主催の盆踊り大会の様でもある。
正直にその印象を述べたところ、皆嫌な顔をしていた。
  
ビールをちびちびやりつつ、バグパイプのライブ演奏を聴いたり、レゲエDJで踊る人々をぼんやり眺めたりしていたのだが、仕事のクライアントからしょっちゅう電話がかかってくるし、それに何となく気分が憂鬱で乗り切れなかったので早めに辞去。
  
夜中、仕事をしていたら、アブラゼミが部屋の中に飛び込んできた。
そういえば、夏前に「ゲテ食大全」や「虫の味」を読んで、蝉を喰う気で居たのに結局まだ喰ってなかった事を思い出し、外でもう1匹捕まえてきて早速調理。

  
  
  
  

今日の料理/「蝉の素揚げ」
  
  
材料/アブラゼミ2匹、てんぷら油、ニンニク一片、塩少々、レモン
  
 
1、中華鍋に蝉が浸る程度に油を入れ、中火で熱する。
2、油が熱くなったらニンニク一片を二つ切りにした物を入れる。
3、ニンニクの香りがしてきたら、洗って水気を切ったアブラゼミを入れる。アブラゼミは生きたままがベストっぽいが、暴れると油が飛び散って危ないので、冷凍庫に5分くらい入れてぐったりさせて使いました。
4、なんとなく揚がったっぽい雰囲気になったら、ニンニクと共に引き上げ、熱々のところに塩をふり、レモンを搾って頂く。
  
  
ビールのおつまみに最適です。
  
寝る前に蝉をツマミに一杯やりながら、去年の今頃死んだいのやんを偲んだ。
セミ、結構いけるよ。
   
  
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来週の担当はカンガワさんです。