依存/オノテツ

5時帰宅。
腐臭のする残飯をゴミに出したから、家に帰っても顔をしかめずに済むようになった。
おまけに幻聴もしなくなった。
あのオジサンは残飯の精だったのかもしれない。


3時間ほど眠り、仕事に行く前に駅前のカイロプラクティックに寄る。
毎日15時間あまり、じっと椅子に座って仕事をしているから腰が痛くなった。
絶えず目を使っているから肩凝りもひどい。
今日がヤマなので、今から24時間、どうにかカラダが持つようにしてくださいとお願いした。
カイロのお兄さんは苦笑しながらもガシガシと力強く揉んでくれた。
おかげで全身がダルさに覆われたが、それでも時間が経つに連れてだんだんと調子が上がってきて、深夜になるといよいよ絶好調になった。
覚せい剤のような即効性はないが、持続力は高いらしい。
しかもヤクよりはるかに安価で経済的だ。
人間を辞める必要もない。
ついつい中毒になりそうだ。