神経衰弱/コジマ

梅雨入りして天気が悪く、洗濯するチャンスを上手いこと捉えられずに汚れ物が溜まってしまったので、コインランドリーの乾燥機を使用。
大量の洗濯物をたたみ、ついでに「片っぽ靴下」の山を解消すべく、「靴下神経衰弱」を行う。
俺は靴下が片方だけ無くなっても良いように、近年は黒い靴下しか買わない事にしたのだが、これもよくよく見ると色合いとか長さ、編み方が微妙に違っていて、やはり片方づつ別々のものを履くのはためらわれるのだった。
しかし、その差は微妙なので、この様に片方ずつになってしまった靴下同士を探し出すのは非常にデリケートかつ骨の折れる仕事なのである。
こんな事なら、黒だけじゃなくて白だの赤だのシマシマだの苺模様だの色々とカラフルなものを買えば良かったと思い、試しに短期間の間だけカラフルなブツを購入してみたのだが、そうすると何処の異次元空間に迷い込んでしまうのか永久に片方のみしか出てこなくなってしまうのだった。
そういう訳で、微妙な色味や質感などを吟味しつつ、2時間ほど靴下と真剣に向き合ってみたのだが、そこまで真剣にやってみても10足近く半端なブツが出てきて、何ともいえない嫌な疲れが残った。
徒労とはこの事を言うのだろう。
もういい。
この靴下捨てる。