過大評価/オノテツ

4時就寝、12時起床。
夜、近所の中華料理屋でメシを食っていたら、店のテレビでサッカーの試合が始まった。
開始早々、日本がマルタから得点を奪ったが、食べ終わってしまったし、その後は見ないで帰ることにした。
スポーツニュースのキャスターが言うには、試合はそのまま1対0で終了したそうだが、まぁそんなもんだろうと思う。
ドイツから2点を奪ったからといって、相手がマルタなら大量得点できると思ったら大間違いだ。
たとえ小国でも、ヨーロッパのチームはどこもそう簡単には勝たせてはくれないだろう。


それよりも、日本がドイツと引き分けた途端、急にドイツを高評価し出したマスコミのいい加減さには呆れた。
一体いつからドイツが優勝候補になったのか。
地元の利と、一発勝負に強いという伝統があるとはいえ、メンバーを見れば他の強国よりも劣ることは明らかだ。
当のマスコミだって、かつての強国の凋落ぶりを嘲笑うように報道してきたではないか。
はっきり言って、今のドイツはブラジルはもちろんのこと、クロアチアよりも確実に力は落ちるのだから、ちゃんとそのように伝えたらいい。


同じく気に入らないのは、オーストラリアに対する評価である。
日本が勝って当たり前のように報道されているが、予選でウルグアイを打ち負かしたチームである。
弱いわけがない。
オランダとの試合でも、アウェーで一人少ないという逆境をはねのけて引き分けに持ち込んだ。
見ごたえある試合で、ついつい最後まで付き合ってしまったのだが、前半面白いようにパスをつないで攻め込んでいたオランダが、オーストラリアのしぶとい守りに手こずるうちに集中を途切れさせ、たちまち守備も攻撃も荒くなっていく。
そのしたたかな試合巧者ぶりは、32年ぶりにワールドカップに出場するチームとは思えないほどだが、イタリア、イングランド、スペインの各リーグで活躍する選手が揃っているわけだから、勝負強いのも頷ける。
加えてヒディング監督のもと、どんなに押されていても攻撃するという意識が徹底されているから、対戦する相手は相当やりにくいだろうと思う。


もうサッカーの話は書かないと何度も宣言しておきながら、結局またサッカーネタでお恥ずかしいかぎりだが、明日から代表落ちした久保選手の日記が始まるので、ここはひとつお膳立てということでご容赦願いたい。
というわけで久保さん、明日からよろしく。