禁断の話題を/オノテツ

5時就寝、12時起床。
電車の話に飽きたところで、ボックスシート以外に気になっている話題を一つ。
サッカーのことは多くの人々があちこちで語っているから、オレが書くまでもないだろうと思っていたのだが、UEFAチャンピオンズリーグがいよいよ佳境に入ってきて、気になってしようがないからちょこっとだけ書かせてもらう。


今年の優勝はバルセロナという専らの評判の中、オレはフランスのリヨンが優勝すると言い張ってきたのだが、本当にここまでまったく危なげない試合運びで勝ち進み、あのレアル・マドリーを押さえてグループリーグ1位になり、その後もオランダの強豪PSVアイントホーヘンに大勝して、気がつけば準々決勝まで来た。
準々決勝の相手はACミランで、先日その第一戦が行われたのだが、中心選手のジュニーニョ・ペルナンブカーノを欠きながら0対0の引き分けというのは、これまた悪くない結果である。
次戦がミランのホームゲームになるから、ミラン有利と予想する人は多いものの、ジュニーニョがピッチに戻ってきたら勝負の行方はわからない。
ミランにはマルディーニシェフチェンコ、カカなど有名な選手がわんさかいて、大会前から優勝候補の一つに挙げられていたが、ジュニーニョという魔術師はチーム力の差を軽々とひっくり返してしまうほどの強力な技を持っている。
うかつなファールでフリーキックを与えたりしたらそれこそ致命的で、1点献上することを覚悟しないとならないから、相手のディフェンダーは相当神経をすり減らすはずだ。
もちろんジュニーニョを中心とする攻撃だけでなく、ゴールキーパーのクペを中心とする守りも堅い。
好調のティアゴが累積警告で出られないのが気がかりだが、一昨年の覇者ミランを相手に拮抗したいい試合をして、最後には番狂わせを演じてくれると思う。


と、ここまで書いてきて、オレがサッカーの話題に触れないようにしてきた理由を思い出した。
サッカーのことを書くと、まるで面白くなくなるのである。
今読み返してみても、何てつまらないことをマジメに書いているのだろうと思う。
もう二度と書かないことにしよう。


ただ、最後にもう一つだけ、スペインのビジャレアルも敗れたとはいえアウェーで1点取ったから、第二戦でひっくり返す可能性があり目が離せない。
スポーツが苦手そうな顔をしているくせにアルゼンチン代表チームの大黒柱にまでのし上がったリケルメが、バルセロナ時代とは違い実に生き生きとしたプレーを見せてくれているので、是非とも決勝まで勝ち進み、その生き生きっぷりをさらに見せつけてほしいものだ。