PSE法は犬に喰わせろ!/コジマ

PSE法だが、ここ2日ほどでかなり大きな動きがあったようだ。

俺は最初、非常に個人的な理由からこの法律にアンチな立場の「音楽関係者」のスタンスに違和感があって、法律自体には反対なのだが、何だか今一乗り切れないままこの問題を眺めていた。
JSPAの最初の言い分(ミクシイのコミュでも色々揉めていたが)にもかなり不快感を持っていたし(「敵の敵は味方」だと単純に考えて署名はしたが。でも、各方面からの批判もあって今現在はかなり態度を変えてきているが、やはり最初のJSPAの言い分は選民意識が強い上「自分たちだけ助かればいいと思っている」と言われてもしょうがないものだったと思う)。

だが今は、経済産業省に対して、別の意味でも只々腹を立てている。

経産省は14日に「一部ビンテージ機器については除外する」と言いだしたらしい。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20098489,00.htm?ref=rss

だがしかし、誰でも考えることだと思うが「ビンテージの定義」とは何だろうか。
楽器を例にとって言うと、ショップによっても見解が違うし、プレイヤーならやっている音楽によっても見解が変わってくる。極端な話、100人の人間が居たら100通りのヴィンテージの定義があるはずだ。
ところが経産省は「ビンテージの定義付けは経産省で行う」つもりらしい。

http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/d/20060314

これを読んだとき、思わず「ふざけるな」と言う言葉が口をついて出てしまった。
美意識を持っている人間なら、役人や警官になりたがる訳がない。 美意識の無い輩に文化について語る資格があるだろうか?
「猥褻か、芸術か」という判断と同じく、「ビンテージ機器とは何か」を判断する資格が木っ端役人にあろうはずがないではないか。
片腹痛いとはこの事だ。別に盲腸になった訳では無く。

恥ずかしながら、最初「ビンテージ楽器はおとがめ無しになるらしい」というウワサを聞いた時には「大いに不満だが、でもちょっと良い方に前進したのかな?」と思った。
だがこれは、考えようによってはもっと悪くなったとも言えるんじゃないか?
先ほどのリンク先、川内衆議院議員の本日付けのブログではこのような記述もあった。

http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/e/4bb17fb0e9633da78011225dba1b75ba

最大野党執行部が「十分成果があった」みたいな判断でいいのか?
「法律を知らずに怠けていた人」?
関係省庁が法解釈を施行直前になってコロコロ変えているのに、一般市民がその法律について十分知ることなんか出来ようはずがないではないか。


このまま施行なら、中古業者や町工場は集団になって国賠訴訟を起こすべきだ。
いや、国だけじゃなく、この法律を作った連中も特定して、あわせて賠償責任を求めるべきだと思う。
こんな無責任で出鱈目な法律が作れるのは、つまり連中が今まで責任を取ったためしがないからだ。
経産省の官僚の一人がブログをやっていて、PSEの流れでそれが「炎上」したのだが、その際そいつは「ネットの匿名性」を非難する談話を新聞で発表していた。だが炎上したブログは閉めれば良いが(実際その官僚は閉めた)、いい加減に作った法律は死人が出る。匿名性という点で言えば、奴等の方が悪質だ。
又吉イエス風に言うなら、奴等は腹を切ってしかるべきである。

PSE法は撤回せよ。
ついでに麻薬とポルノも全面解禁(以下略)