肩身/オノテツ

2時就寝、7時起床。
昨日はまる一日かけて迷宮怪のレコーディング。
スタジオの環境が良くて、エンジニアの腕も良かったから、皆リハのとき以上にリラックスして演奏ができ、普段聴いたこともないような凄いフレーズが出てくる。
サックスのマヒマヒいわく「死んだジイちゃんの霊が降りてきた」とのことだが、きっとそのジイちゃんもマヒマヒと同じ顔をしていて、関西弁で話していたのだろう。
彼にそう言うと、「ボク、出身は三重ですから」と大阪弁で返してきた。


そんなこんなで無事に4曲録り終えたのだが、スタジオが少し寒かったので、今朝起きたときから咽喉が痛い。
風邪をひいたらしいが、しかし明日の昼までに仕上げなければならない仕事があり、それがけっこう手間がかかる厄介なシロモノだから、そそくさと取り掛かった。
目を通しておかなければならない本があり、久しぶりに家の近所の図書館に足を運んだが、今まで見かけなかったような若い女性たちが裏で働いており、カウンターの向こう側が色彩豊かになっている。
そういえば、区の図書館の業務を民間に委託するというお知らせが出ていたので、彼女たちはきっとその手の会社から派遣されてきたのだろう。
前から居るはずのオジサン職員が、少しばかり肩身が狭くなっているように見えて気になったが、今のように業務が次々と電子化されていく中で若い娘と仕事をするのは、やっぱりやりづらいだろうと思う。
オレだったらラッダイト運動の一つや二つやらかしかねない。