フレットレス改造その2・工具を作る/コジマ

tail-soup2006-02-22

フレットを抜く前にもう一仕事。
フレットを抜く工具を作らないといけない。

フレット抜き専用の工具も有るようだが、喰い切り、もしくはエンドニッパーと呼ばれる道具(写真参照)を改造した物の法が具合が良いという話を、かなり前のギターマガジンで読んだことがある。
何処がどう具合がいいのか分からないが、一寸調べたところフレット抜き専門工具は4000円前後するらしいのでエンドニッパーを自分で加工する事に決定。
この頭の部分を平面に仕上げて、エッジを鋭くする訳だ。
このエッジ部分を指板とフレットの間に差し込み挟むと、フレットを浮き上がらせると同時に指板を押さえ込み、指板の破損を最小限に押さえつつフレットを抜くことが可能になる・・・・らしい。又聞きだからホントかどうかしらんが。

理屈はともかく、作らない事には話にならん。
100円ショップでエンドニッパー、荒物屋で粗目の砥石を 購入。
昔グラインダーを持っていたのだが、学生時代に同じアトリエの奴に貸したまま返ってこない。良くある話だが。

夕方から古本屋の店番だったので、カウンターで作業開始。
店番なのにそんな事していてイイのか貴様、と言われそうだが、しかし普段店番している時は本を読んだりDVDを眺めていたり原稿描いていたり居眠りしていたりギター弾いていたりと、どこからどう見てもさぼっている様にしか見えない(というか実際さぼってるのだが、っていうか殆どやること無えしさ)ので、それと比較すると一心不乱に工具を研いでいる姿は頑張って仕事をしている様に見えなくもないと思うがどうか。まあ実体はさぼっている訳なんだけどさ。

まあそんな事を考えつつ、3時間ほど研いだのだがなかなか進みません。
おかしいな、ギターマガジンで読んだときには砥石でやれ!と書いてあったのだが。
一寸別の方法を考えてみるか。
最初は粗めのヤスリとかで削った方がいいかもしれない。
一番の問題は「はじめて10分の段階でもう飽きていた」という事だろう。
最後まで作業出来るのか、俺。

ところで今日、この街で生まれて育った癖に、今日の今日までこの店の存在を知らなかったという20歳ぐらいの客が来た。
「最近出来たんですか?」
とか尋ねられたが、店の状態を見りゃ分かるだろキミ。
「多分お客さんが生まれる前から有りますよ」
と答えると驚いていた。
この街でエロ本を一番買いやすい店だというのに。
最近の若い衆はインターネットがあるからエロ本はあまり買わないという話を聞いたのだが、こういう事だろうか。
ちなみにその青年は、俺が背取ってきた「ワイルドセブン」の初版本を購入。