戸川純というカテゴリー/コジマ

今日はオフ。
以前からテレビと電子レンジの買い換えを考えていたのだが、家電用品安全法が試行されたらどうなってしまうか分からないので今のうちに何とかしておこうと思い、多摩地区のリサイクル屋を色々まわってみた。

とりあえず、電子レンジはめぼしいのを発見、購入。
以前使っていた奴は、アダムスキー型UFOみたいな形をしていて実に格好良く、気に入っていたのだが、いかんせん「食べ物があまり暖まらない」という致命的な欠点が有った。今回のはちゃんと四角いので普通に使えると思う。あとオーブン機能付きなので、色々献立にバリエーションが出せるかも。

テレビは小さかったり古すぎたりでピンと来るブツが無かった。
今テレビは安いし、ちょっと前までは新品の購入も検討していたのだが。しかし、例の法律を知ってからは、兎に角家電メーカーの利益になることは成るだけしたくない気持ちで一杯だ。
今使っている奴は未だ写映る事は映るんだけど、最近画面の右上がゆがむようになって気持ち悪いので近い内になんとかしたい。

さて、リサイクルショップに行くと、レコードとかビデオソフトが100円とか200円とかで売っているので、それを漁るというのも楽しみの一つだ。
アイドル歌謡とかMTVロックとかが殆どであまり食指を動かされる物は無いのだが、今日はちょっと欲しかったドーナツ盤を発見、即購入。
磨香の「冬の華」、50円也。
83〜4年頃発売されたレコードで、当時ニッポン放送の推薦曲か何かになっていたんだけど、あまり売れなかったらしい。当時は子供でまだこの曲の良さが全然わからなかったのだが、この前有線で掛かったのを聴いてやられてしまい、探していた所だったのだ。
色々調べたところ、この磨香と言う人は何かのコンテストにこの曲を応募、グランプリを取っているらしいのだが、レコードはこのシングル1枚切りしか出していない。
一発屋というより、売れてないので「幻の歌手」と言った方がいいだろう。
ピアノ、マンドリンウッドベース、バイオリンという編成をバックに歌われる、昭和初期歌謡っぽい世界。
歌謡シーンはデジタルシンセ全盛だった頃なので、かなりの変わり種。

ネットで調べたら「第二の戸川純」と一部では言われていたらしい。
出た、戸川純。と思った。

何かアングラな雰囲気があってエキセントリックな女性ミュージシャンは、すぐに「第二の戸川純」にされてしまう。
80年代は特にそうだった。
泯比佐子とか。
近年では椎名林檎もそう言われてたな、一部で。
ちなみにその当時は、今だったらノイズとかオルタナティブとかハードコアとか色々細分化されているアングラな音楽は、全て「パンク」と呼ばれていた。
戸川純は何故か「アングラな人」と認知されていが、本質的には芸能界の人というか業界っぽい人なんだと思う。
音楽性はバックミュージシャンによって変わるんだけど、シャーマニックなボーカルで強引に自分の世界にしていた。
一方、ドラマやバラエティにも度々出演。
兎に角、アングラなのに抜群の認知度。というか、正確には芸能人なのにアングラである、とお茶の間で認知されていたんだと思う。
おかんやおじいちゃんも知っている「変な女」。
普段音楽なんか興味がないヤンキーにもファンが居て、高校でタメだったヤンキーM君も音楽はあまり聴かないんだけど、戸川純は大好きだった。一度理由を聞いたら「すぐにヤラせてくれそうだから」との事。念のため好きな女性のタイプを訊いたら「すぐにヤラせてくれる人」だった。成る程。
好き嫌いはあるだろうが、戸川純というのが一つのカテゴリーだった、という事に異論を挟む人は少ないと思う。
最近で似た位置に居る人って誰だろう。ちょっと思いつかない。

今何やってんだろう、と思ってググってみたら、なんと吉田達也とかホッピー神山とかとバンドをやっているらしい(2004年の情報だから「今」とは言い難いか)。
聴いてみたいな。