地獄絵/コジマ

地獄絵を描いている夢を見た。
カレンダーの裏の白い所に、ボールペンで拷問と死体の山をグリグリと描いていく。
どうも仕事らしいんだけど、なんか楽しかった。

資料の無い仕事が、資料が見つからないまま時間切れになりそうなので、「ドーベルマン刑事」を描いていた頃の平松伸二を見習って観念的にというかよーするにでまかせでやっつけたのだが、なんかストレスが溜まるんだよなあ、こういう事すると。
絵も凄く下手になる。クライアントに見せたくない。
だからこんな夢を見たのかもしれない。

予備校とか美大で現代美術にかぶれてしまったが、チラシの裏にボールペンの「お絵描き」が俺の原点だと思う。
マックとタブレットは、何か苦手だ。運動神経が悪いのかなんだか知らないが、思った通りに線が引けないから凄くイライラする。マウスで絵が描ける人ってスゲエ。
コンピュータなんか画材じゃねえ、お仕事の道具です、とか負け惜しみを言いたくなる。
カレンダーとかチラシの裏にボールペンで良いじゃん。
データ入稿なんてつまんないよ。

でもいいなあ、地獄絵専門のイラストレーター。
そんな仕事無いだろうか。
無いか。