バクチク/コジマ

昨日の日記を読み返すと、何となく近頃の若い衆を擁護しているような感じに読めなくもないが、ホントの事言うとオイラ、若者なんかなるようになりやがれと思ってます。只単に暴動が好きなだけです。

夕べ、変な夢を見た。
どういう理由だか知らんが、俺はバクチクのライブでギターを弾くことになっており、ホールでサウンドチェックが始まっているのだが、当然バクチクの曲なんか1曲も知らないので「どうしよう・・・」と青くなっているという設定だった。
俺が演奏しないといけないのは今井のフレーズらしい。じゃあ今井はどうしているのかというとステージ脇に居て「俺、今後はつんくみたいにプロデュース業に徹するから」とか言っている。見るとすっかり頭がバーコード状になっていて、だから今後はステージには上がらない事にしたんだな、と察する。
まあ今井の頭はどうでもいいのだが、フレーズどころかコード進行すら分からず、俺は今井に
「無理っすよ、今井さん。俺、曲知らねっすよ」
と何故か運動部的敬語で抗議するのだが、今井は
「曲に合わせて適当に弾けばいいんだよ。お前、たしか面接の時デレクベイリーが好きだと言って多よな。デレクみたいにやれ、デレクみたいに!プロデューサー命令だ」
といい加減かつ絶対無理な事しか言わず、もう一人のギタリスト(名前忘れた)はなんか色々アドバイスしてくれるのだが声がもの凄く小さくて何を言っているのか分からない。
リズム隊は
「ちげえよ馬鹿!ってゆーかお前、バクチクでギター弾くんだったらサンダル履きでステージ上がってんじゃねーよタコ!」
と俺を虐めるのだった。
っつーか、面接でバクチクに入ったのか、俺。そんなにバクチクに入りたかったとは、自分の事なのにまったく知らなかった。っつーか、実技とか無かったのか?いい加減だなあ。
しょうがないのでハーモニクス出したり適当に弦を掻きむしったりしてたら
「そう、そうだよお前。やれば出来るじゃん」
と今井のOKが出る。マジでこんなんでイイんっすか、今井さん。デレクも草葉の陰で激怒していると思うんっすけど。
でも俺はバクチクのライブなんかよりペットのオオトカゲが家から脱走中の事の方が気になって上の空なのだった。
リハ中にも携帯電話に逐一オオトカゲ情報が入ってきている。
「仕事中なんだからケータイの電源切っておけよ!」
と今井に怒られるのだが、
「すみません、電源の切り方が分からないんです」
と言うと
「じゃあ・・・しょうがないな」
と勘弁してくれた。本質的にいい加減な人みたいだ、今井は。
これなら行けそうだ、と思っていたのだが、
「で、アンコールの曲だけど、○××演るから。これだけはちゃんとコード弾きしてくれ。古い曲だし簡単だからお前にも弾けるだろ」
と無茶な注文がボーカルの眉毛の鋭い兄ちゃん(名前忘れた)から出た。でも、古い曲だろうが新曲だろうが1曲も知らないんだから弾ける訳がない。
俺が曖昧なニヤニヤ笑いを浮かべていると、リズム隊が
「インディーズから出したデビュー盤の1曲目だよ!ファンの癖に知らないのかよ」
と怒鳴る。いや、ファンじゃないし。
それより、俺のオオトカゲは何処に行ってしまったのか。
まあそんな夢だった。
人の夢の話はつまらない。
しかし、今日一日俺が何をしていのかというと、パソコンに張り付いて仕事をしていただけである。
どっちがよりつまんないですか?
ところで、この夢に出てくるバクチクは現実のバクチクとは全く関係有りません。
だから、雑誌とかテレビでバクチクが出ていても、今井氏の生え際を注目するのは止めましょう。

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今日の1枚・STROKES「IS THIS IT」01年、アメリ

昨夜、U君と今年初めて一休に入った。その時「ストロークスってどんな音楽やってんですか?」と訊かれ、説明していたら「なんだかベタ誉めですね」と言われた。
ううむ、自分でも気が付かなかったが、どうやら俺はこのストロークスの1stアルバムの事が相当好きらしい。
普通に良い曲を書いて、ギミック無しに普通に演奏する。これが一番難しいんだ。
このアルバムでストロークスがやっている事は、まさしくソレである。古くさいとも、新しいとも、カッコイイとも、ダサイとも思わせないサウンドプロダクション。
凄くないのに凄いアルバムだと思う。
だから3rdの出来を聴いてガッカリした。