抱負/オノテツ

その瞬間をハダカで迎えた。
といっても地元の水掛祭りに参加したわけではなく、そもそも地元にはそんな風習もなく、実際には風呂から上がったら既に時計の針が12時を回っていて、どうしましょう早く帰らなきゃということである。
それでも何となく威勢がいいように思えたから、今年は一年間、無病息災を願って山下清のようにハダカのまま過ごすことにした。


しかし問題は、日本に四季があることだ。
それは誇るべきことと教えられてきたが、今となってはやはり寒い。
裸の大将はハダカとはいえ肉厚もあり、その上ランニングシャツまで着ているが、オレは痩せぎすの上に全裸だし、髪もまだ濡れている。
暖をとるためにエアコンを焚き、ストーブを全開で回すが、ただ目が回るばかりで逆に芯から熱が奪われていく。
凍えたカラダは動きがギクシャクして、徐々に内股になるのがわかる。
新年早々まるで暗黒舞踏の人みたいだと思い、止む無く服を着ることにした。
こうして、オレの今年はあえなく3分間で幕を閉じた。


期せずして、周囲より一足先に2007年を迎えることとなったが、オリンピックやワールドカップの喧騒から解き放たれた平和な年である。
そんな一年を、平和ボケせずに猪突猛進、全力で駆け抜けたい。
そして2008年こそは世界平和とやらに貢献したいと思う。