ダウナー/コジマ

なんか昨日の日記は泣き事が多かったな。
普段は「自分がやっているのは猿仕事であり、わたせがやっているのも猿仕事であり、だから俺がわたせでわたせが俺だ」位の気持ちでやっつけているんだが。さらに言うと猿仕事じゃないと働いた気がしないし、第一今まで色んな職種をやってきたが猿仕事じゃねえ仕事なんか有った試しがねえし、もっと言うと猿仕事じゃねえ仕事なんか世の中に有るわけねえとすら思っているはずなのに、何かを忘れると嫌気がさしてしまうのだ。行き倒れを憶えるというか。危ないところだった。何処かに猿仕事じゃない仕事があるという伝説を聞いた事がある。それは天竺にあるらしいぜ。ケッ。
その忘れた「何か」とは「これは猿仕事だ、という自覚」ではなくて「勤労意欲」である。
特に理由はない。
何となく「さぼりたい」と思ってしまうのだ。これはいかん。武田鉄也の母ちゃんにばれたら「死ね!」と言われてしまいます。

こういう風に「何となくありとあらゆる仕事をしたくない病」に罹って居るときに追い打ちをかける奴があらわれるものだ。
昨日は例によって原稿(わたせ風)を描きながら古本屋の店番をしていたのだが、久しぶりに殴りたくなるほど嫌な客が来店。
ブックオフと伊藤書店のビニール袋を手にした、50がらみの草臥れた背広を着たオヤジ。
タバコを吸いながら店内に入ってきて、5分ほどざーっと見て回った後、カウンターにやってきておもむろに文句を言い始めた。
「この店に来るのも随分ひさしぶりで、多分3年ぶりぐらいになるんだけどねえ、店の内容が随分変わったねえ」
エロ本が増えた事を言っているらしい。
「アンタんとこ、小さい店ながら以前は結構クロ目の本もあったんだけどねえ。時代の流れかなんだか知らないんだけどさ、アダルト物とか漫画とかばっかりになっちゃって嘆かわしいねえ」
クロ目、とかクロい本、と言うのは、古本マニアが喜びそうな本の事を言う。そのクロい本とやらをうちが置かなくなり、入れ替わりにアダルト物を置くようになったのは、ようするに本が売れなくなったからだ。理由はハッキリしていて、売れなくなった時期と言うのは大型古本店がこの街に2軒も出来た時期と一致する。
で、、このオヤジ、その大型古本店の袋2つも抱えて店に入ってきて、偉そうに講釈垂れるっては何か?嫌がらせのつもりか?
多分古本マニアだと思うが、まずタバコを吸いながら店に入ってきた時点で失格である。本にヤニが付くから、本屋内では(っていうか大体の小売店では)タバコを吸うのは厳禁だ。
店の品揃えが変わったというのは良く言われることだし、俺も残念だと思っている。でも、3年も店に来なかった奴に偉そうに文句言われる筋合いはねえぞ。日本の古本屋の未来を憂うなら、ブックオフとかで大量に買い物してんじゃねえよ「嘆かわしい」とか言いながら、創価学会の古本屋寡占戦略に荷担しやがって。
そりゃ俺だってたまにはブックオフ行くけどさ。
わたせの本とか買いに・・・・・・・

何かまたやる気が無くなったので、仕事帰りに痛飲。