新居/オノテツ

夕方、円盤の田口さん家の新年会にお邪魔する。
昨年引越しをされて、家がすぐ近くだとは聞いていたが、行ってみるとなるほど近い。
オレの足だと2〜3分だが、ボルトが走れば20秒で着きそうな距離である。
家は2階建ての一軒家でまだ新しく、坂の中腹に建っているため、斜面を利用して階下に地下牢のような倉庫スペースが作られているというスグレモノ。
中に入ると、いきなり1階のリビングがお店のようになっていて、DJブースがあり、その周りにレコードがジャンル別にきちんと仕分けされて並んでいる。
2階に上がるとそこはさながら資料室で、やはり数え切れないほどのレコードが整然と棚に並ぶ。
階下の倉庫には在庫やら備品が押し込められている。
家というよりはむしろ事務所で、2人暮らしのはずなのに生活感が微塵も漂わないあたりさすがである。


円盤といえば、来週は渋谷O-NESTで恒例の円盤ジャンボリーが開催される。
初日の9日(金)がイトケン祭りということで、ハーピーも出演することになっている。
半年ぶりのライブだが、リハが明後日4日に一度限り。
最近はソロでもほとんどピアノを弾かないから、もうどの鍵盤がドの音かわからないほどだが、間違えても平然と弾けるくらいには勘を戻しておきたいと思う。

まとめる/オノテツ

あけましておめでとうございます。
と、人々が口々に言っている。
そんなメデタイ日に、原稿のアイデアがぜんぜんまとまらない。
あまりにまとまる気配がないから、景気づけに金箔入りの酒をあけて、あけましておめでたい気分に浸る。
酔った勢いで何か書けるかと思ったが、まとまらなさ加減に拍車がかかり、いよいよ手に負えなくなったから寝ることにした。
寝ているうちに少しはまとまるかもしれないが、起きたら寝ていたときのことは忘れる性分なので、もったいないからまとまらないでほしい。

正月/オノテツ

正月なんて2年か3年に一度来れば十分じゃないかと、この時期になるといつも思う。
こう毎年毎年正月が来るようだと、マンネリ化が進んで目出度さが半減するようだ。
たぶん、オリンピックのように4年に一度くらいがちょうどいいのであろう。
それじゃあ寂しいという人もいるだろうが、そういう人はオリンピックと世界選手権が交互に行われるように、クリスマスと正月を2年ごとに交互に祝うとよい。
などと、大掃除をしながら考える。


家の前の敷き板をはずして溜まった落ち葉を掃き、泥をすくう。
脚立に上って枝に残ったもみじの枯れ葉を落とし、車庫の屋根の樋を直して水を流す。
それから何年も洗っていなかった網戸を洗い、風呂場の掃除をした。
それだけ済ますともう日が傾きかけていて、急いで子どもをベビーカーに乗せ、散歩がてら食材の買い出しに行く。
家に帰るとまもなく日が暮れて、本当はベランダの掃除もしたかったのだが、ここで時間切れである。
一年のうちで一番日が短いこの時期に大掃除とは、なんと不合理なことかと思う。


本日やるつもりだった作業としては、あとは家でやる仕事が一件と、今年いっぱいが締め切りという原稿がひとつ。
とはいえ、仕事は来年早々に仕上げればいいから急ぐ必要はないし、原稿の執筆はどこをどうひっくり返しても間に合いっこないから、今日はもうやらない。
ヨメさんが年越し蕎麦を食いたいといって、近所のスーパーで蕎麦を買ってきたのだが、子どもを風呂に入れたりオッパイをあげたりしているうちに年が明けてしまった。
新年早々、年越し蕎麦を食う。

お年玉/オノテツ

ヨメさんが出産した病院から電話があり、預かり金の2万円をまだお返していないので、いつでもいいから取りに来てほしいとのこと。
すっかり忘れていて、預かり証も無くしてしまったが、記録が残っているから大丈夫という心強い言葉をいただき、いそいそと受け取りに行った。
一足早く、予期せぬお年玉をもらった気分である。


待合室には相変わらず妊婦さんたちが大勢いて、年末も正月も関係なく胎児は成長するのだなぁと感心する。
ご苦労なことであるが、胎児や新生児や乳児にとって正月も何も関係ない。
うちの子も、年末だというのに大半を寝て過ごし、起きているときにはオッパイを飲んでは飲み過ぎて吐き散らし、糞尿を垂れ流してはまた寝てしまう。
こちらもその後始末に追われるうち、いつのまにか年を越すのであろう。


さすがに子どもがいると部屋が汚れる。
仕事もどうやらひと段落ついたようだし、大掃除でもしようかと病院帰りに掃除の道具を買って帰るが、夜事務所から電話があり、明日1日だけ仕事を頼みたいといわれる。
すでに掃除の段取りを組んでいたが、この不況下に12月30日まで仕事があるなんてありがたい話だからやることにした。
掃除なんていつでもできるのである。

語るに落ちる/コジマ

家で仕事をしていたら、呼び鈴が鳴ったので出て応対。

50がらみの女性二人組で、手相や人相、家相などを見る会社(?)のセールスだった。
そういうインチキ商売は嫌いだが、年輩の女性相手ではあまり強い態度もとれず、生返事をしていたところ
「うーん、学生さんじゃわからないかな。お父さんかお母さんはいらっしゃる?」
などと言われた。
わーい、若くみられちゃったー・・・じゃなくてさ。
アンタ達ん所の会社、人相見もやるそうだが、そこまで人を見る目が無くて大丈夫なのか。

追記/コジマ

わかりにくいギャグだ、という指摘があったので解説すると、演歌歌手のジェロとジェロ・ビアフラを混同しているふりをしたワケです。
ギャグの解説と真綿色したシクラメンほど悲しいものはないですね。

紅白/コジマ

ジェロが、紅白歌合戦へ出演するそうだ。
彼はアメリカ人ながら、おばあちゃんの影響で子供の頃から紅白に出たい出たいと思っていたらしく、感激もひとしおらしい。

デッド・ケネディーズ時代からスターリンなど日本のバンドと交流があったり、オルタナティヴ・テンタクルズからゼニゲバを出していたりと、ジェロと日本のアンダーグラウンドシーンとはそれなりに関わりが深い事は知っていたのだが、そこまで日本通とは知らなかった。
是非是非頑張ってもらいたいと思う。
ところで、以前DOLLなどで写真を観たときは白人だと思っていたのだが、数年ぶりにテレビで観た彼は真っ黒に日焼けしていてファッションもいわゆるB-BOY系になっており、黒人にしか見えなかった。
立ち読みですら音楽雑誌を読まなくなって久しいのだが、たまには読まないとこういうシーンの移り変わりについて行けなくなってしまう事であるなあ。

シーンの移り変わりと言えば、今年の紅白の出演者を調べてみたところ、知らない奴らばかりだった。
http://www3.nhk.or.jp/kouhaku/artists/index.html
昔から欧米のロックや、国内でもアンダーグラウンドなものばかり聴いてきたので歌謡曲歌手にはとんと疎いのだ。
まあ、知らない歌手ばかりでも、演出が白々しくても、和田アキ子が偉そうでウザくても、それなりに楽しめるというのが紅白の凄いところだと思う。
これで知っているグループや歌手ばかりだったらどんだけ面白いんだろうか。
そういうワケで、ちょっと俺版「夢の紅白歌合戦」出場歌手をリストアップしてみた。

白組

ジェロ(出来たら、デッドケネディーズと共に)
ナパーム・デス
非常階段
ガスタンク
バート・バカラック
シェラック
キング・クリムゾン
ミッシング・ファウンデーション
ジョー山中
アインシュテルツェンデ・ノイバウテン
クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤ
あぶらだこ
モーター・ヘッド
レザーフェイス

ビヘイモス
内田裕也
ドン・キャバレロ
鼠先輩
ザ・キュアー
ジャンデック
マーク・スチュアート
ストゥージズ
イモータル
ニール・ヤング
トリはバッド・ブレインズwith北島三郎



紅組

ドッグ・フェイスド・ハーマンズ
MIA
アーク・エナミー
ボス・ホッグ
QBE
スリーター・キニー
コクトー・ツインズ
ジョン(犬)
クライシス
ネナ・チェリー(できればリップ・リグ&パニックで)
メルトバナナ
キャット・パワー
パイロ
上戸彩
エッセンシャル・ロジック
マラリア
渡部はま子
ダイアマンダ・ガラス
少年ナイフ
ビヨーク
リディア・ランチ
B52'S
トリはマイブラで。


司会者は白組丹波哲郎、紅組岸田今日子。二人とも死んでるけど。

締め切り前だってえのに何やってんだ、俺。