期日/オノテツ

披露パーティーにかかる費用の入金が今日までということで、銀行のATMから振り込もうとしたら、振込み限度額にひっかかって全額送れない。
日ごろそんな高額を扱ったことがないから、まったく気にしていなかったのだが、でかい金額を一気に送金するには窓口を通さなければならないということを、今さらながら思い出した。
しかし、もう3時を過ぎているからときすでに遅く、どうすることもできない。
全額払い込めないまま、振り込み限度分の金額だけ送金するといういかにも中途半端な状態で、振込期日は過ぎていく。
カッコわるいが、払う意思があるということは相手に伝わったはずだから良しとしよう。


11時に事務所に行き、7時まで仕事をして、夜は今日もまたニュートレドのリハに立ち会う。
とはいえ、練習自体はバンマスのT君にお任せで、オレは皆が揃ったのを見届けたら、近くのファミレスにしけ込んで自分の仕事などをしている。
そしてリハが終盤に差し掛かるころに戻り、ちょっとだけ聴かせてもらう。
このように、基本的に全幅の信頼を寄せているわけだが、気になることがないわけではない。
いつもの倍以上の長い時間演奏してもらうとなると、曲数がやたらと増えてしまう。
そのため、いささか収拾がつかなくなっているようにみえるのだ。
収拾がつかないまま本番を迎えるのは、あるいはいつも通りのことかもしれないが、それではT君の曲の良さを十分にアピールできずモッタイナイ気がする。
ある程度曲数を絞り、自信を持ってプレイできる曲だけを繰り返し演奏するほうがいいだろう。