徒然/コジマ

帯状疱疹と風邪。
どちらも安静が一番の薬だという事で、今日は通院以外は家で寝ていた。
  
  
医者によると、経過は良いようだ。たしかに疱疹は増えなくなったし、一部カサブタになってきている。
しかし痛みには相変わらず閉口させられる。
「神経に寄生したウイルスが引き起こす病気だから痛いんだっ!」
と、老皮膚科医はわかりやすく説明してくれるが、説明はどうでもいいので痛みをなんとかして欲しいと思う。
  
  
あと、薬が高いのにも閉口。
抗ウィルス薬と消炎剤とビタミンB12を処方してもらっているのだが、3日分で2300円もする。
輸入盤ならアルバムが一枚買えるよ。
  
  
額の腫れはいっこうに引かない。
むしろ非道くなっているような気がするのだが、医者は
「心配ないっ!」
と元気良く気休めを言っている。
本当かよ。
  
  
ずっと寝ていると退屈だ。
本ももう飽きた。
まだまだ積読が山ほどあるのだが、体調がダメな時は読書もノらない。
誰か人と喋りたいが、多分20分も話すと疲れてしまう(だるいのもあるが、疲れてくると電気が流れるような痛みが顔の右半分に出るのだ)。
疲れたから帰ってくれ、というのも随分と非道い話である。只でさえ少ない友人がもっと居なくなる。
俺は普段から善良とは言い難い人間だが、具合が悪いともっと我が儘になっていけない。
だから、死なない程度に具合が悪いときは一人で居る方が、人間関係を円滑にする上で俺には肝要である。
ウサギとも少し遊んだが、これも少しやると駄目な感じになってきた。
ウサギには悪いが、しばらく放って置いてもらう事にする。

しょうがないので居間に寝っ転がって、撮りためて置いたテレビ番組を観た。
最近、番組をリアルタイムでテレビの前に座って観る、という事が少なくなった。
多分、「決まった時間に何かをやらされる感」がダメになってきているんだと思う。
いい大人がこんなんで良いのかとも思うが、テレビごときに俺の時間をどうこうされてたまるか、とも思う。
じゃあ観なければいいじゃねえか、とも思うのだが、貧乏人の暇潰しには最適なので貧乏人たる俺にはテレビが必要なのである。
とは言え、今毎回録画までして観る番組は「風林火山」と「時効警察」と「探偵ナイトスクープ」しかないのだが。
  
  
風林火山」は、昨今の大河ドラマの中でも秀逸な方だと思う。
ジャニーズが出ていないのが良い。
ベテランと新人、というかなり大胆なキャスティングだ。
あと、キャストが一々魚に似ているのも面白い。
武田晴信役の役者さんはフグに似ている。
ヒロイン(諏訪の姫)はボラに似ている。
  
  
せっかく安静にしていたのに、額の晴れが非道くなってきた。
魚で言うとナポレオンフィッシュに似ている。
明日、別の病院に行ってみる事にしようと思う。