第三の眼/コジマ

額に違和感を感じたのは、先週の火曜日頃から。
何か小さな虫がまとわりついているような、そんなモヤモヤ感と軽い痒みを感じた。
  
  
翌日、おでこの真ん中に小さなおできが出来て、木曜にはその周りにも広がってきた。
そして、痒くない時ともの凄く痛がゆい時が交互にやってくる。
  
  
このかゆさには覚えがある。
昨年、チャドクガの幼虫(ケムシ)にやられた時と同じだ。
  
  
かゆみ止めを塗って、ひたすら耐えるしかない、と思っていたのだが、週末辺りから腫れ始めた。
なんだ、チャクラでも開いたか?
第三の眼でも出来るのか?と思っていたら、顎、耳の下、首などのリンパも腫れてきて、日曜には右のこめかみ部分にもおできが。
そして、痛がゆいと言うよりも「結構痛いんですけど」と言う程度まで症状も悪化。
これは絶対ケムシに刺された程度(いや、あれも虫さされの中では最悪の部類なんだけど)の症状じゃねえ。
  
  
日頃病院嫌いな俺なのだが、これにはちょっとビビって週明けアサイチで病院に行くことを決意。
皮膚科なんか物心付いた頃から行った事ねえから、とりあえず駅前まで行って、最初に目に付いたクリニックに飛び込む。
  
年輩の妙に元気の良い皮膚科医は俺の顔を見るなり
  
「ああ、帯状疱疹だねっ!」
  
えっ、詳しく調べなくても分かるんですか?
  
「そりゃ長年やってるからね!」
  
でも、リンパとかも腫れているんですが・・・
  
帯状疱疹だってば!長年診てるんだからっ!
検査も出来るけど、結果が分かるのは4週間後だから分かった頃には治っちゃってるんだよねっ!
検査高いから、あんまりアンタもしたくないでしょ?
大丈夫だよっ、帯状疱疹だって!
ははははは!!」
  
はあ。大丈夫なんですか、そうですか。
  
「しかしアンタ、やっかいな所に出来たもんだねっ!頭部は危ないんだよっ!
そのウィルスは神経についてるから、脳に回ると脳炎起こしちゃうんだよねっ!
熱が39℃以上出たら、すぐに救急病院に行きなさいよっ!」
  
えっ!?
  
「あとね、右目がまぶしかったり何にも無くても涙が出たりしたら、ウィルス性角膜炎の可能性があるから、すぐに眼科に行きなよっ!下手したら失明しちゃうからねっ!」
  
ええっ!!?
  
「あとね、右耳が聞こえにくいとか耳鳴りがしたりしたら耳鼻科に行きなよっ!
耳が聞こえなくなっちゃうからっ!」
  
てめえジジイ、全然大丈夫じゃねえじゃねえかよ!!!
っつーか、笑いながら恐ろしい事言ってんじゃねえ!!!
  

そういう訳で、ヤバイヤバイと言いつつも診療は3分で終了。
薬貰ってきたんですが、本当にあのジジイの診察で大丈夫なんでしょうか、俺は。
今のところ、体温は35.6℃。
体温低すぎないか?俺。