値段/オノテツ

気になる家具があり、深夜に家を出て名古屋に向かった。
店の倉庫に案内され、実際にモノを見てみると、イメージしていた感触と少しズレがある。
中古品だからある程度の傷みは覚悟していたが、それ以前に方向性が違う気がする。
デザインは今と変わらないのだが、使われている素材がかつてはややチープだったのかもしれない。
そのチープな印象と、提示された値段がどうにも吊り合わないから、せっかく取り置きしておいてもらったものの、ゴメンなさいして手ぶらで引きあげることにした。


名古屋から新潟へと向かい、途中で高速を降りて長野の温泉地で一泊する。
あまり聞き慣れない場所だったが、温泉の質がすこぶる良く、部屋もなかなかきれいである。
これでメシが美味かったら最高なのだが、それほどでもなく、値段との間で上手いことバランスがとれている印象だ。
美味くはないが量だけはたっぷりあり、おまけに塩辛い料理が多いので、酒よりもご飯が進んだ。
何杯もおかわりして、食後に風呂場で体重計に乗ったら1kg増えている。
ジムに通って減らした分を長野で取り戻した計算だ。