節目/オノテツ

1時就寝、8時起床。
1年半くらい某出版社の仕事をしていたが、今年限りでもう行かないことを宣言した。
すると宣言した相手である課長さんが、私も今月15日で辞めるのよとおっしゃる。
彼女は課長とはいえまだ若くて、しかもとびきりの美人なのだが、美女らしからぬことに脚本家という別の顔も持ち合わせている。
今後はそっちの方面に専念するのだそうだ。
かくして、お互いガンバリマショウというポジティブなエールの交換とともに、この奇妙な退社宣言式は幕を閉じた。


そして本日、職場の方々が送別会を開いてくれた。
もちろん主賓は美人課長で、オレはそのついでである。
しかしついでのブンザイのくせして、餞別に日本酒しかもモンドセレクション金賞受賞純米大吟醸酒を贈られ、さらに同僚の米文学研究者からは、小説しかもピュリッツァー賞受賞ハードカバー700頁作品を頂戴し、その上豪華ディナーしかもビール・ワイン・カクテル飲み放題付をご馳走になってしまった。


こんなことなら、毎日でも仕事を辞めたい。
でも来年からは再びフリーの身である。
フリーを辞めても誰も祝ってくれないから不利である。


明日は燃えるゴミの日。