いっぷく/オノテツ

清澄白河の、東京都現代美術館に行く途中の商店街に、知り合いのSさん夫妻が店を出していて、一度行きたいと思っていながらなかなかタイミングが合わずに行かれなかったのだが、ついに行ってきた。
いっぷくというかわいらしい名前の、アートグッズを売ったりコーヒーを飲ませたりする小さな店で、とても感じがいい。
ときどきライブもやるそうだ。
今週末にもウクレレのライブがあるそうで、そのためにアンプ内蔵のスピーカーを貸す約束をしていたのだ。


店では古本市をやっていて、今日がその最終日ということもあり、なかなかの賑わいをみせている。
偶然I氏にも会えて、皆で一緒に昼メシでも食べようと誘われたが、仕事があるからすぐに戻らなければならず、残念ではあるがお断りした。
お断りしておいて何だが、古本を見ると買わずにはいられない性分だから、時間がないくせにあれこれと物色させてもらう。
結局ハイデガーの入門書と旅の雑誌を買って、そのまま早足で木場駅まで歩き、東西線に乗って仕事場へと向かった。


電車に乗って思ったのだが、たぶん本など読む暇などないだろう。
本を買うより、一緒にメシでも食ったほうがよかったような気がする。